

東京都世田谷区にある豪徳寺には、幸運を招くことで知られる招き猫の逸話があります。
中でも、住職の愛猫「たま」が招いた奇跡の話は、多くの人々に親しまれています。
この記事では、豪徳寺の招き猫の由来や意味、そして参拝のポイントをわかりやすく紹介します。
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招き猫誕生の逸話 ― 愛猫「たま」の招き(史実・伝承)
江戸時代、彦根藩主 井伊直孝 は鷹狩りの帰りに豪徳寺の門前で不思議な体験をしました。
○ 白猫「たま」が右手を挙げて直孝を寺に招く
○ 直孝が境内に入った直後、門前に落雷
○ 猫のおかげで危険を回避
この出来事に感謝した直孝は、豪徳寺に多額の寄進を行い、寺は井伊家代々の菩提寺になりました。
現在、「たま」の墓は猫観音として供養されています。
※史実として残る記録や豪徳寺公式案内に基づいた内容です。
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別説 ― 浅草の駄菓子屋の夢(伝承・民間説)
一方で、浅草で駄菓子屋を営むおばあさんの伝説も伝わっています。
年老いた猫が夢に現れ、右手を挙げる仕草を見せました。
○ この夢に従い置物を作ると、店は大繁盛
○ ここから商売繁盛の縁起物として広まった
※こちらは史実ではなく、江戸時代以降に広まった民間伝承のひとつです。
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招き猫の意味とルーツ(史実・伝承)
豪徳寺では、幸運をもたらした猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、専用の招福殿に祀っています。
招福殿で願えること(史実)
○ 家内安全
○ 商売繁盛
○ 開運招福
境内(約5万㎡)には四季折々の草木や松並木、紅葉、野鳥が見られる森林もあり、散策も楽しめます。
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小判を持たない理由(史実)
豪徳寺の招福猫児は右手だけを挙げ、小判は持っていません。
○ 「縁を招くのは猫だが、福そのものを与えるのは人次第」という教え
○ 感謝の気持ちを持つことで、自然と幸運が訪れる
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招き猫の一般的な意味(伝承・一般説)
手の挙げ方
○ 右手挙げ:お金を招く
○ 左手挙げ:人・お客様を招く
色別の意味
○ 白:福招き
○ 赤:健康招き
○ 黄:金運招き
○ 黒:厄除け
○ 桃:恋愛成就
日本三大産地
○ 愛知県「常滑焼」
○ 愛媛県「瀬戸焼」
○ 石川県「九谷焼」
※色や意味は地域・時代によって異なる場合があります。一般的な解釈として紹介しています。
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豪徳寺の招き猫から学ぶこと
豪徳寺の「たま」の物語を知ると、招き猫は単なる縁起物ではなく、人と人の縁をつなぐ象徴として見ることができます。
参拝の際は、右手を挙げる意味を思い出し、感謝の気持ちをもって参拝すると、よりご利益があるかもしれません。