

KICKBOXING WORKOUTでは、ボクシングの基本動作をベースに、パンチとキックをリズムよく打ち込みながら全身をトレーニングしていきます。今回は、ワンツー(ジャブ+ストレート)を3つのステップに分け、どのように身体を使うと効率よくパワーを伝えられるのかを、ステップごとにフォームを見直しながら取り組みました。
この記事では、実際のセッションで行った3つのステップをもとに、安定して強いワンツーを打つためのポイントを分かりやすくまとめています。
目次
ワンツーは腕だけで打つ動作ではなく、下半身 → 体幹 → 肩甲骨 → 腕の順で力が伝わる全身運動です。段階的に練習することで、「どこで力が生まれ、どこを安定させるべきか」が明確になります。
・オーソドックス(右利きの構え)
左足を前にして立ち、左ジャブ・右ストレートの順で打つ。
・サウスポー(左利きの構え)
右足を前にして立ち、右ジャブ・左ストレートの順で打つ。
ストレートを打つ際、骨盤を前に押し出す動きは単なる前進ではなく、腰のひねり(回旋)と連動した動作です。後ろ足で地面を蹴りながら股関節を伸ばすと、骨盤が前に押し出され、体幹を介して肩甲骨と腕に力が伝わります。この回旋+前進の連動が、強く安定したパンチの源です。
足の動きを最小限にすることで、次の点を確認できます:
・体幹の安定
・肩甲骨の前方への滑り
・腕の軌道
姿勢と肩甲骨の動きが整うほど、肩関節への負担は小さく、安全にパンチが打てます。
軽く踏み込みながら打つことで、以下が身につきます:
・重心移動の正確さ
・距離の調整
・下半身と上半身の連動
踏み込みの初動は主に大臀筋・大腿四頭筋・ハムストリングスが担い、その力が体幹を経て拳へ伝わります。
前に入り込んで打つ動作では、次が重要です:
・骨盤を前に押し出しながら回す
・股関節を伸ばして腰の力を拳に伝える
・地面からの反力を拳に乗せる
特に軸足(後足)の母指球がしっかり踏めていると、骨盤と体幹が安定し、推進力を効率よく拳に伝えられます。
・大胸筋
・三角筋前部
・上腕三頭筋
→ 拳を前へ加速させる力をつくります。
・前鋸筋(ボクサーマッスル)
・僧帽筋(中部・下部)
・菱形筋(大・小)
→ 肩甲骨の位置を安定させ、拳が前に伸びる際の支点をつくります。特に前鋸筋は肩甲骨を前方に滑らせ、ワンツーの伸びを生む重要な筋です。菱形筋や僧帽筋中部は、拳を打ち出した後の肩甲骨が流れすぎないようブレーキをかけ、パンチの軌道の安定と肩の怪我予防に貢献します。
・外腹斜筋・内腹斜筋
・腹直筋
・脊柱起立筋
→ 胴体のひねりを生み、方向性と安定を支えます。
・大臀筋
・ハムストリングス
・大腿四頭筋
→ 地面を押し、拳への推進力を生みます。
・中殿筋
・内転筋群
・下腿三頭筋
・足部内在筋(母指球周辺)
→ 前に出ても崩れない土台をつくります。
・押す筋:大胸筋、三角筋前部、上腕三頭筋
・戻す筋:広背筋、僧帽筋中部、三角筋後部
→ 引き戻しの筋が働くことで、肩や肘の過伸展を防ぎ、拳が最短距離で戻り、連打もスムーズになります。スポーツ医学ではこれを「制動(eccentric control)」と呼びます。
・骨盤が前傾・後傾に偏りすぎていない
・背骨が左右に流れず、縦軸が保たれている
・肩甲骨が固まりすぎず、必要な範囲で動いている
・後ろ足の母指球に適度な圧が残る
・下半身 → 体幹 → 上半身の回旋タイミングが一致している
これらが揃うと、力のロスが少なく再現性の高いパンチになります。
ワンツーは、足 → 体幹 → 肩甲骨 → 腕の連動で生まれる全身運動です。ノーステップ・ハーフステップ・インステップの3段階で学ぶことで、初心者でも無理なく基本を身につけられ、経験者はさらに精度の高い攻撃動作へつなげられます。
BODY GRITでは、身体の仕組みに基づいた丁寧な指導で、効率的かつ安全な動作習得をサポートしています。