美味しいだけではなく、りんごには優れた薬効がある イギリスには「An Apple a day keeps the doctor away」(1日1個のりんごは医者を遠ざける)という諺がありますが、りんごには、ビタミン(A、B群、C)、同化されやすい糖類、各種の酵素、有機酸(リンゴ酸、クエン酸、酒石酸)など、様々なミネラルがバランスよく含まれています。便通をよくし、血中のコレステロールを低下させる食物繊維のペクチン、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖…
日常生活では、重たい頭を支えるために、首から肩周りの抗重力筋を使い続けています。また、体が前に倒れないように、抗重力筋の中でも特に背筋を緊張させ続けています。姿勢と柔軟性の関係として、前かがみの姿勢を続けていると大胸筋や腹直筋が縮こまり、柔軟性が低下する。体は硬いほうに引っ張られる習性があるため、不良姿勢が定着してしまう。日常生活動作やスポーツが要因で生まれる筋緊張の左右差は、姿勢、動きのアンバランスを生み出して、疲労や痛みを生む原因になります。 …
武道は医療人の基本理念「人々の生命や生活を救い、人々の役に立つ」と通じています。 武は平和と文化に貢献する和協の道 「武道」の「武」という文字は「ニ」と「戈」と「止」の三つの文字が組み合わされてできています。すなわち「武」は「二つの戈(ほこ)を止める」という意味を持つ会意文字です。『説文解字』という文字の起源と意義を解説した中国後漢時代の書物には、「武は撫(ぶ)なり、止戈(しか)なり、禍乱を鎮撫するなり。禍乱を平定して、人道の本…
Q.筋肉づくりにサプリメントのプロテインは必要か A.必ずしも必要ではない 日々の食事からタンパク質を摂取できれば問題ない。サプリメントのプロテイン(タンパク質)が筋力トレーニングの効果を飛躍的に高めて筋肉づくりを促進することはない。運動しないでタンパク質の摂取量を増やすだけでは筋肉づくりの刺激になりません。運動してもタンパク質を摂れば摂るほど筋肉合成が高まるわけではない。サプリメントの良さは、食品からタンパク質を摂るよりも体への消化・…
『エネルギーは食べ物から』 食べ物には、ごはん、肉、野菜、果物と色々な種類があり、簡単に分類すると以下内容となります。 ①エネルギーのもとになるもの→糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質 ②血や肉、骨のもとになるもの→タンパク質、ミネラルなど ③身体の調子を整えるもの→ビタミン、食物繊維など 『筋肉の筋線維には2種類ある』 筋は筋線維からできています。そして筋線維には遅筋線維(slow線維、赤筋線維)と…
嗅覚の特異性を表す表現に「プルースト効果」があります。フランスの小説家マルセル・プルーストが書いた長編小説『失われた時を求めて』の場面に基づいて、「ある特定の匂いにより、それに関係する記憶や感情が蘇る」現象のことをプルースト効果と言うようになりました。よく記憶のフラッシュ・バックということが言われますが、「香り」が引き金になり、フラッシュバックを起こすのがプルースト効果です。 他の感覚と…
むくんだ体に健康と美容のためのリンパマッサージなどという表現をよく見聞きします。「むくみ」は一種の水ぶくれのようなもので、医学的には「浮腫」とよばれます。そのうち、何らかの原因によるリンパ管系の機能低下でリンパの流れが悪くなったり、停滞したりして起こるものを「リンパ浮腫」といいます。 手や足の傷から、あるいは風邪などの感染によって、腋の下や足の付け根、さらに顎の下や頚部などに「固くて丸みのあるもの」ができ、「リンパ腺が腫れ…
『女性は男性よりも冷えが多く、年齢が高いほど頻度が高くなる』 冷え症に関連する苦痛はとても深刻な悩みです。体の末端や表面が冷えがちなのは、体温が下がるのを防ぐために、体の末端や表面の血管を収縮させ、毛穴も閉じて、放熱をできるだけ避けるためです。これによって、内臓などがある体の温度、「深部温度」の低下を防いでいます。 冬季、外気温が低下すると万人が四肢の冷えを自覚する。その自覚できる冷えは衣類でカバーできる…
自分のふくらはぎを触れてみる。元気で熟睡ができる人のふくらはぎは、温かく、柔らかく、弾力があると思います。逆にふくらはぎが冷たい、弾力がない、熱っぽい、硬く張っている、しこりがある、指で押すと跡が消えない。このような状態の人は、身体に何か不調があるか、ストレスを抱えているのではないでしょうか。 なぜ、ふくらはぎを触れると、体調がわかったりするのか?それはふくらはぎの働きで、血液がスムーズに体をめぐっているからです。血管には…
和食「白米と玄米」 毎日の食事で免疫力を高めるためには、タンパク質のほか、ビタミン・ミネラル類も重要な栄養素です。朝食としては、伝統的な和食が理想的です。できれば、白米よりも玄米のほうが腹持ちがよく、ビタミン・ミネラルが豊富なので朝食に向いています。疲労回復効果があるビタミンB1は白米の5倍以上といわれ、栄養的にはとても魅力的です。栄養が豊富なぶん、玄米には白米にはない味があり、脂っこいものや味の濃いおかずは味覚として合いません。玄米は、薄味…